乃木坂店のインテリア

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リニューアルに携わった建築家の石黒昌平さんに代わって、乃木坂店のインテリアをご紹介します。

 

まず初めは小さなキッズスペース。

インテリアにはあまり使われない波板という資材をメインに用いてあります。

これで子供用ベンチを波板と木で作りました。

手すりは真鍮です。

側面はピンクに塗装して可愛らしさを。

波板に合わせて形を作ったところがポイント。実はかなりのの労作です。

真鍮の金色がプスプスの車輪とリンクして、どこにもない椅子が出来上がりました。

 

このスペース、子供たちに大人気で、何も言わなくてもここに座って遊び始めます。

それを見て思わず笑顔になる石黒さんと職人さんたち。

 

職人さんたちといっても実はみな学生で、石黒さんの後輩や我が家の長男、次男とその後輩など。

延べ人数ではかなりの数になると思います。

内装は、初めの計画を変更せざるをえなくなったことから、材料の手配などもすべて変更になり、工事期間も大幅に伸びてしまいました。

 

経済的な制約(これがかなりの難問!)があるので、資材には安価なものを使い、その分手間を惜しまないという戦法になったので、時間がかかるのは仕方がありません。

この場合、普通だと今度は人件費がかかってしまうところですが、石黒さんたちの幅広い人脈がものを言って、建築科の後輩さんたちや、彫刻科の友人たちが、面白がりながら手伝ってくれたのです。

大きな声では言えませんが、石黒さん曰く、「自分の賃金はミャンマーの賃金水準ぐらい」だそう!

日本の最低賃金どころではありません。

かなりブラックな現場でした。

こんな感じで進めていたよう。

 

工具を貸してくれた友人もいました。

Makitaのインパクトドライバー。

ピンクのドライバーはかなりレアなものらしい。

で、わざわざ忙しい工事中に写真を撮ってくれた職人さんたち。

 

さて、床は水にぬれてもOKな資材。ネットで簡単に手に入るものです。

だれでも簡単に貼れるといううたい文句でしたが、それは単に真っ直ぐに貼るなら、ということ。

が、さすが建築家の石黒さん、「ここはヘリンボーンにしましょう!」と力強く断言。

それがこれです。

美しい仕上がりです。

が、これは直線に貼る手間の何倍も手間がかかり、難易度も高い貼り方なので、途中段階を見ていたら、

「一体ちゃんと出来上がるのだろうか?」

と不安になったほどです。

 

この床材はテーブルの正面と側面にも使っています。もちろんヘリンボーンで。

テーブルの上には波板を乗せていますので、波板の曲面に合わせて床材をカット。これが相当な時間と労力を必要とし、現場は更にブラックに。

 

出来上がったテーブル。

(オープニングレセプションの時は、このテーブルにフィンガーフードやシャンパンが置かれ、バーのような雰囲気に。

またイベントをしたいですね!)

 

その合間を縫ってこんな写真も。

 

 

さて、石黒さんは壁面を使って商品をディスプレイしようと考えました。

 

 

なるほど。プスプスの台車とバスケットをこんな風に壁に付けるとは!

 

また、波板の無機質な質感には差し色として随所にピンクを配しています。

ここはショーウインドウの側面、小さなグリーンを置くところ。

 

ショーウインドウのグリーンは、渋谷のneo gureen さんで。http://www.neogreen.co.jp/stores/

渋谷のNHK放送センターの目の前にある個性的なお店で、素敵な植物ばかり!

その中から写真を送って、「そのレタスみたいなやつを。」となりました。

レタスではなく、シダの仲間です。

店内には小さな苔玉や盆栽もあり、いい感じの書棚に、はいい感じの本が、いい間隔で並んでいます。

私の大好きな、カレル・チャペックの「園芸課12か月」や、「Guerrilla gardening」もあって、お店の方と話し込んでしまいました。

 

ショールームの奥には鏡が貼ってあるので、広く明るく見えます。

 

この奥はカーテンで仕切ることができる授乳スペースになっています。

この椅子は、以前からあった棚板を利用して作りました。ここにもピンクが少々。

 

みんなで大いに楽しみ、大いに苦労したお店のリニューアル。

設計者の石黒昌平さんはじめ、工事に携わってくれたみなさま、どうもありがとうございました。

 

そして、ユーザーのみなさまも、そうでない方も、乃木坂店にどうぞお遊びにいらしてください。

お待ちしております。