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赤ちゃん先生プロジェクトを見学してきました。

「赤ちゃん先生プロジェクト」をご存じですか?

「NPO法人ママの働き方応援隊」さんの活動で、0歳から3歳の赤ちゃんを持つお母さんたちが、赤ちゃんを連れて参加できる事業です。

パンフレットによると、

「赤ちゃんとママが教育機関や高齢者施設、企業、団体に訪問。赤ちゃんの持つエンパシー(共感力)により、学び、癒し、感動を共有し、感じてもらう人間教育プログラム。

ママと地域がつながり、多世代の人と関わることで子育てを楽しく豊かにします。

赤ちゃんには社会性が身につきます。」

というもの。

 

赤ちゃん先生ってどんなことするのだろうと、さっそく1月16日、都立青山小学校の赤ちゃん先生の授業を見学させていただきました。

広い教室に入ると、2年生の子供たちが6つのグループに分かれて座っています。

そこにお母さんに抱かれた赤ちゃん先生たちが入場。

6組のお母さんと赤ちゃんを一人ずつ紹介してから、さっそく子供たちの輪の中に。

 

1グループに一組のお母さんと赤ちゃんです。

 

子供たちの中には小さい兄弟のいる子もいますが、ほとんどの子供たちは赤ちゃんを身近に知りません。

すぐに赤ちゃんに触る子もいれば、かわいい!と近くによってもなかなか触れない子も。

 

お母さんたちは、赤ちゃんがおなかにいた時のお話から、生まれた時の伸長(大体50㎝ぐらい)の長さの紙を用意して子供たちの腕の長さと比べてみたり、生まれた時の体重を当ててもらったり、何を食べているかとか、何をしているかなど、赤ちゃんの生活を話しています。

その間赤ちゃんたちは勝手にハイハイして子供たちに触ったり、用意した資料をかじろうとしたり、泣いてお母さんにしがみついたり、教室は大賑わい。

ちょっと慣れてきたら赤ちゃんを一人ずつ膝に乗せてみたり、抱っこしてみたり、子供たちは目を輝かせて赤ちゃんから目を離しませんでした。

 

小学校2年生というと、大人からするとちょっと前までこんな赤ちゃんだったのに、と思われますが、比べてみればその成長ぶりに驚きます。

毎日見ているとわからないかもしれませんが、子供たちはものすごい勢いで進歩しているのですね。

 

子供たちは、とても手のかかる赤ちゃんのお世話をまじかに見て、自分もこんな風に大切にお世話されていたんだな、と感じたことでしょう。

 

日経新聞のコラムに「子育てに不寛容な日本」という記事がありましたが、赤ちゃんも高齢者も、障害を負った人も、そのほかLGBTの人も、身近に接する機会があれば関心を持つこともでき、だんだん親密になれ、お互いに思いやりを持つことができます。

 

あらゆる場面で社会の分断が問われていますが、本来の社会は全部交じり合っている状態が自然なので、わざわざカテゴライズすると実は辻褄が合わなくなったりするかもしれません。

 

また、子育てに不寛容ということは、そのうち自分にも降りかかってきます。

いま、バリバリ働いて無駄一切なし、生産性最高の人も、いつか歳をとると弱ってくるし、その前に事故で車いす生活になるかもしれない。

さらにその前に双子か三つ子のお父さんになるかもしれない!

その前に、子育てに不寛容な社会では、わざわざ子供を産み育てようという人が少なくなってさらに少子化が進み、自分が高齢者になったとき社会保障が無くなってしまうかもしれない!

 

ということで、子育てに寛容な社会とはすべての人にかかわる問題であることがはっきりしましたが、赤ちゃん先生にはもっと深い意味があります。

弱い存在で大人に全て依存しなければ生きられない赤ちゃんですが、私たち大人は、その赤ちゃんがいることで、赤ちゃんに触れることで、赤ちゃんを見たり、声を聞いたりすることで、どれほどの喜びと癒しとパワーを受け取っていることか!

 

赤ちゃんと大人はどちらもお互い不可欠な存在で、それは高齢者も障害を負った人も、LGBTも同じ不可欠な存在なのだと、赤ちゃん先生に教えられました。

 

 

 

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