開発ストーリー

はじめに

(株)東京乳母車 社長  横田 建文
  乃木坂店 店長  横田 晶子

ベビーカーは今、軽量簡易な折畳式ベビーカーが圧倒的主流になっています。「今どき乳母車なんて時代遅れ」と多くの方に思われています。世界中で。

しかし、プスプスを開発した私たち(私と家内)にとって、折畳式ベビーカーが子供にふさわしい乗り物とはどうしても思えません。理由はいろいろですが、ひと言でいえば、「窮屈でかわいそう」だからです。赤ちゃんにも「精神世界」があります。繊細な感受性を持つ赤ちゃんを荷物用カートのようなものに乗せるなんて、大人の都合を押しつけているだけではないでしょうか。

生まれたばかりの赤ちゃんは目が見えません。言葉も話せません。でも、だからといって「何も感じていない」わけではありません。それどころか、まだ言葉になる前の感性をフル動員して、自分の生まれた世界(=地球)がどういう場所なのかを積極的に感じ取ろうとしているのです。「赤ん坊なんてミルクと排泄がすべて」などと無神経に考えるべきではないと思います。その辺りのことを世界中の人々が誤解しているのではないでしょうか。

(株)東京乳母車は1994年4月に設立され、今年(2015年)で21年目になります。これまでに5,000人以上の方々が乳母車に対する私たちのこだわりに理解を示してくれました。一方で、まだ「乳母車なんて・・」といわれてしまうことがあるのも事実です。

そこで、プスプスがどのような経緯で、どんな思いを込めて開発されてきたのかをお伝えしてみたいと思います。

1.妻が見つけた乳母車

私たち夫婦に最初の子が生まれたのは1986年11月です。ずいぶん昔の話になります。 出産が近づいてきたある日、 […]

2.次男の誕生記念に開発開始

乳母車生活が始まってから5年目に3番目の子が生まれました。長男より5歳下、長女とは3歳違いの男の子(次男)です […]

3.事業化へ

台車につける車輪は、プラスチック成形にしたいと思っていました。 我が家で使っていた乳母車の車輪は、鉄製リングと […]

4.会社設立

カゴ、台車、車輪、ストッパ、ハンドルなど主要部品の試作が終わるまでに3年ほどかかりました。3人の子供を乳母車で […]

5.小渕総理大臣御用達

有楽町の国際フォーラムで開催された「ベンチャーフェア」に出展した日のこと、私は朝寝坊をしてしまい、開場時間に遅 […]

6.人生の始まりの3年間

会社設立から20年が経ち、たくさんのユーザーと接するなかで、「人生の最初の3年間」に興味を持つようになりました […]

7.アメニティ社会に向けて

道具と人間の間には「相互作用」があります。良い道具は、使う人に「心地よい感触」(アメニティ:快適さ)をもたらし […]