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「パパは脳研究者」・オキシトシン

プスプスを開発する前の、古い乳母車の写真がでてきました。

長男が生まれる前、さして子供好きでもなく子供に興味があるわけでもなかった私は、いざ赤ちゃんが生まれるとなるとかなり戸惑ったことを覚えています。

 

はたして赤ちゃんを育てるなど、そんな大それたことが自分にできるのだろうか?と。

それに妊娠ってやたら太ってしまうらしいし。

まるで無知だった私は本屋さんに行きました。そこで手に入れた本は、「太らないお産の本」菅原明子著、でした。

この本で食事のこと、マタニティヨガを知り、助産院の存在を知りました。

 

すぐその気になる私は、真面目に食事を作りヨガに取り組み、菅原先生お勧めの青柳助産院の門をたたきました。

高齢のベテラン助産師青柳先生は、優しく毅然と妊婦の心得を説かれました。

「お産は病気ではありません。」

「生命誕生以来、人類発祥以来行われてきた自然現象です。」

「生まれる日は赤ちゃんが決めて生まれてきます。」

「お産の痛みは筋肉の収縮にすぎません。痛みを無くすのではなく和らげる和痛がラマーズ法です。」

「赤ちゃんは将来どんなに立派な人になるかもしれないのですから、大切にお育てしなければなりません。」

などなど。

 

そうか!別に病気ではないんだ! それにぜんぜん普通のことなのだ!

 

そう気付いて私がどんなに心も体も軽く明るくなったことでしょう!

そして赤ちゃんの誕生が心から楽しみになり、そうなると持ち前の妄想力が膨らみ、赤ちゃんのおくるみをキルト刺繍して(といっても簡単なものでしたが)作ったりしていました。

 

赤ちゃんが生まれてみると、青柳先生の仰ったことを実感しました。

「これは私一人の実力ではない、偉大な自然の力だ!」と。

私のお腹から生まれてきたけれど、私のものではない、人類全体の宝物だからちゃんとお育てしなければ、と。

 

私がこんな立派なことを感じるとは、どうみても超自然的な何かが起こっていたのでしょう。

始めて見る生まれたばかりの赤ちゃんは、小さくてどうしようもなく可愛らしく、それまで赤ちゃんになじみのなかった私が、いきなりやさしく声をかけたりあやしたり、お母さんらしくなっていたのには自分自身でも信じられない思いでした。

 

「パパは脳研究者」池谷裕二著・クレヨンハウス によると、これは紛れもなくオキシトシンの作用。

赤ちゃんが生まれると、それまで別段子供好きではなかった私が、突然「こんなに可愛くてどうしよう!」思うようになったのは、このオキシトシンのせいだったのですね。
自分でも信じられない程の変化だったので、よく分からないけど自然は偉大だなあ、ちゃんとプログラムされているのだなあ、と感心していました。
このオキシトシン、男性には劇的に起動するプログラムはされていないらしいのですが、赤ちゃんのお世話をしたりして、赤ちゃんと接することで、男性もオキシトシンが分泌されるのだそうです。
男性も育児に積極的に関われば関わるほど、子どもが可愛くなって、それはとても幸せな状態です。
なぜなら、誰かに恋をしている時の脳の活動は、親が子どもに愛情を注いでいる時とそっくり!なのだそうだから。
休日の街では、赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしたお父さんたちをたくさん見かけました。
赤ちゃんが寒くないようにしっかり抱っこひもにくるんで、よしよしというように駅のホームでステップを踏みながら赤ちゃんの背中をトントンするお父さん。
抱っこひもの中の赤ちゃんと顔を見合わせてにっこりするお父さん。
皆さんオキシトシンでてますね!
見ている私も暖かい気持ちになりました。

 

子育て時代はこんなことちっとも知りませんでしたが、毎日毎日オキシトシンのおかげで幸福感いっぱい。

次に長女が生まれたときは、「女の子!」というだけでほんわりとした気持ちになりました。仲間が出現したようにも思えましたし、またまたオキシトシンのおかげで幸福感は高まるばかり。

 

「パパは脳研究者」は、さらっと読めてしまいそうで実はかなり深い内容なので私はまだまだ理解不足ですが、子育て時代に知っていたらと思うことばかりです。

 

「パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学」  池谷裕二 著   クレヨンハウス

 

イクメンお父さん
プスプスでお出かけ