子どもと遊ぶー非認知能力

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近ごろ「非認知能力」という言葉をよく耳にします。

「英語」と「プログラミング」に次いでまたまた気にかかることですね。

「非認知能力」とは、

目標を達成するための「忍耐力」「自己抑制」「目標への情熱」

他者と協力するための「社会性」「尊敬」「思いやり」

情動を抑制するための「自尊心」「楽観性」「自信」

とあり、これらを育てるためには、いわゆる知育とは異なり日常の遊びのなかで育まれるもので、子どもたちの「面白い」「やりたい」「できるようになりたい」という気持ちを、簡単にできなくても諦めず、周りの協力も得て何かを達成する、その喜びにに変えることができるように導く、ということなのでしょう。

 

では、いったいどうすれば?

 

ここでちょっと「達成感」について最近考えることがありました。

郵便受けに入っていた「子ども実験教室」のチラシです。

そこでは毎週子どもたちの興味を引く実験を、順序立てて、分かりやすく、安全に体験することができるとあります。

実験内容は面白そうだし、「できたー」という子どもたちの楽しそうな写真もあって、これは良さそうだな、と思いました。

が、しばらくしてこれは「良くできたストーリー」なのではないかという気がしてきました。

たとえばその中の一番簡単な実験でも、自分一人でやるとなると、実験教室でやるのと比べたら10倍ぐらい大変なはずです。

予め大人が決め、計画を立て、器具や材料を用意し手順をプリントしてあるからこそ、所定の時間内で実験が行われ、成功し、知識を得て、達成感を味わえる。

学校での授業も同じかもしれませんが、そして私もそんな環境で育ったのですが、そこは達成感というより知識を得るのが目的なのでしょう。

達成感となると話は別で、自分で目標を立て、計画して、できるだけの準備をし、失敗を何度か繰り返して、そして初めて成功した時に味わえるものです。

簡単に達成できてしまうものでは、本当の達成感は得られないのではないでしょうか。

 

子どもたちはえてして大人が望むような目標は立ててくれません。

少しでも知識・勉強に繋がりそうなことなら、大人は「そうかそうか」といくらでも協力を惜しまないのですが、たいてい家と家の間のおかしなところに秘密基地を作るだとか、宇宙船を作るだとか、池に魚釣りに行くだとか、少し安全性に問題があったり、秘密めいたことが多いように思います。冒険的要素があるというか。

 

もっと小さな幼稚園ぐらいの子どもたちだったら、大人の手の届く範囲のことで満足してくれます。

ごっこ遊びもそのひとつ。年齢の異なる子どもたちとお店屋さんごっこをすると、小さい子は早くから数の数え方を覚えてしまいます。

折り紙でお店の商品を作るのも楽しいのですが、子どもたちが情熱を燃やしたものがお金作りです。貨幣の偽造ではなくて、紙で作る硬貨のことですが、1円玉、5円玉、、10円玉、50円玉、100円玉をそれぞれたくさん作り、一つ一つ数字を書いていきます。

数字もなにも書けなくても、まねして書いているうちに覚えてしまうし、紙の硬貨でも数え方を覚えてしまうのです。

子どもたちは、抽象的な数字だと理解できないことが、具体的なお金だと理解できます。それがたとえ紙のお金でも。

1+1=2  はすぐに理解します。

10+10=?

ところが、10円+10円=20円! とたちどころに理解してしまいます。

いろんなお子さんで試してみましたが、ほぼみんな「円」を付けるだけで理解したのは驚きです。

 

非認知能力についていえば、何人かの子どもたちでお店屋さんごっこをするのは、限られた資源、紙やクレヨン、ハサミなどを協力し、譲り合い、時にはケンカになったりしながら利用して、目標に向かって協力する忍耐力、社会性、創意工夫など様々な能力を開発しているということになるのでしょう。

なんだか当たり前の遊びのようですが、大人が必要以上に用意したり介入したりせず上手に導くって、大人も能力を開発されてるのかも。

 

子どもの遊びはバカにできない!